足利七福神 寿老人
心通院は足利七福神めぐりの社寺の一つでもあり、長寿、富貴、招福の寿老人を祀るお寺です。
足利の七福神めぐりは、昭和17年、まちの繁栄と家運の隆昌、健康増進を願って生まれました。第2次大戦中は中断されましたが、昭和50年頃からの七福神ブームに刺激され、昭和62年正月に復活しました。
長尾氏墓所
心通院は足利城主・長尾氏の第5代・政長が両親の菩提をとむらうため、永禄9年(1566)に建立しました。 開山は長林寺7世の学英宗益 大和向です。(曹洞宗)
3基の宝筐印塔は北から 「心通禅空居士(長尾政長)永禄12年(1569) 7月15日」、 中央に「嶺叟禅東庵主(長尾憲長:政長の父)天文19年(1550) 3月24日」、南に「繁興理栄大姉(政長夫人) 天正6年(1578)9月21日」の順に並んでいます。
高さはそれぞれ、 105cm 、102cm、 86cmを測ります。
〔昭和46年11月19日 市指定〕
紙本著色 長尾政長像
[戦国時代]
御座に凛々しく座る武将の絵です。口元を引き締め、右前方を見つめるたたずまいから、気品と風格が感じられます。白、青、赤の着物を重ね着し、その上に花模様の灰色の上着を羽織っています。
長尾政長は長尾氏5代目の当主です。父・憲長、祖父・景長ともに画業に秀で、これは政長の自画像と伝えられています。
地方武将の肖像画としても、その完成度からも貴重な文化財です。
〔昭和12年8月28日 国指定重要美術品]